「マルメロの陽光('92スペイン)」 アントニオ・ロペス・ガルシア / マリア・モレノ / ヴィクトル・エリセ 定価: ￥ 4800 陽光に映えるマルメロの実 すくいとりたいその色、光りを――― 「ミツバチのささやき」 「エル・スール」の俊英ビクトル・エリセが描く 十年に一度の至福の映像美 一九九〇年、秋の気配漂う九月のマドリード。とあるアトリエで、画家アントニオ・ロペスが創作の準備を始める。 カンバスを組み立て、水平と垂直線の目安となる糸を庭に張り、イーゼルを据え、足場を決め、絵の具を練る。 画のモデルはたわわに実るマルメロ。その実に映える陽光の光りをカンバスにすくい取ることを夢見ながら、彼は ゆっくりと果実や葉に印をつける・・・。 静かで純粋な語り口と、十年に一本という寡作ぶりで知られる映像作家ビクトル・エリセが前作「エル・スール」 以来、次作を久しく待ち焦がれていたファンの期待に応えた一作。 〈マドリード・リアリズム〉で知られるスペインの具象画家アントニオ・ロペスが毎年のように試みる」「マルメロの実」 の描画の営みを、彼を取り巻く妻や娘、友、客、そして日常の音の風景に至る日々の様にくるみ、誠実に丁寧に 綴った透明な映像は、全編のすみずみまで静かな喜びに満ち溢れている 監督・原案・脚本 ビクトル・エリセ Victor Erice 原案 アントニオ・ロペス=ガルシア Antonio López Garcia 撮影 #アントニオ・ロペス・ガルシア #マリア・モレノ #ヴィクトル・エリセ #CD・DVD